第1回 シューズの選び方 前編

これからランニングを始めようとしている方へ!
正しいシューズ選びのポイントを詳しく解説。

先日、とあるランニングイベントでダメだし3連発シューズでランニングをするランナーを見かけました。『スポーツシューズではない(もこもこロングブーツでした)・サイズが合っていなくてブカブカ・靴底が片減りしすぎ』
ご本人は「走ったら靴が脱げそう・・・」と言ってました。
ランニングしに来てランニングできない状況なんていうのはかなりレアなケースですが、皇居周辺や駅伝大会などではスポーツシューズすら着用しないスニーカーランナーがたくさんいます。なぜダメなのかをご説明します。

初めてランニングをする方でタイプは二つあります。「形から入る方」と「そうではない方」の二通りです。前者は一個数千円数万円というシューズやウェアをそろえて万端な方が多く、非の打ち所がないのですが・・・。後者の方は「とりあえずあるもので済ませてしまう方」です。また、シューズ自体の機能や素材の違いにさほど関心がないのだと思われます。結果、なんとなくスポーツメーカーが作ったものだしとりあえず大丈夫ということで手持ちのスニーカーで当日を迎えてしまいます。
ランニングの着地時にかかる足の負担は体重の3倍以上と言われています。その負荷を支え軽減するためにランニングシューズは適切なクッション素材が使われていますが、一般的なスニーカーなどではケガの原因になってしまうでしょう。ランニングシューズのほとんどにはEVAと呼ばれる地面からの衝撃を軽減するクッション素材が使われています。そして素材自体が軽く、ランニングに適した剛性を持つため、足のナチュラルでスムーズな重心移動を阻害することなくランニングを行うことが出来ます。
一般的なスニーカーはゴム素材の靴底で、重く硬いため地面の衝撃を軽減できない、シューズが適切に曲がらないことで重心移動を阻害し、パフォーマンスを落としてしまいます。

ランニングは「長く」「楽に」走れなければエクササイズとしての効果は落ちてしまうので、まずは足元から快適な環境を整えてみてください。
また、テニスやサッカーなどのシューズはだめなのかというご質問も聞きます。ダメではありません。少なくとも飛んだり走ったりを想定して作られたものですから、地面からの衝撃を軽減する力はあると思われます。しかし、テニスシューズを例に挙げると、左右の動きを安定するためにシューズ外側に配置された素材が硬く、通気性がよくありません。また、ランニングと違い踵で止まる際にかかる踵にかかる負担や、ジャンプ時の接地衝撃に耐えうるだけのクッションが搭載されており、ランニングシューズにするには厚みが必要以上になってしまいます。ランニングはクッション性がより高ければいいものではありませんし、長時間履き続けるシューズのためマメなどを作らないためにも通気性が必要となってきます。また、特別な機能やシューズが適切に曲がるための溝などがあるのですが、それは競技性に合わせてシューズに大きな違いがあるのです。ご自身のシューズとランニングシューズを取って比較したりしてみてください。

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