第2回 シューズの選び方 後編

これからランニングを始めようとしている方へ!
正しいシューズ選びのポイントを詳しく解説。

普段26cmだから同じでいいよね?
これで初めて購入する方の大体の人がNoです。大体の方が普段の紐を結ばずに手軽に履けるシューズサイズで選ぶ方が多く、ご自身の足のサイズより2cm以上も大きく履く方などもいらっしゃいます。また、これは女性に見られる特徴ですが、足を小さく見せたいという思いからかなりタイトなサイズを選ばれる方がいます。
適切なシューズ選びの基本は足の実寸から+1cmから1.5cmが目安です(もちろん個人差があります)。接地の際に大なり小なりブレーキ動作を行います。そうすると、シューズ内で足がずれます。その際に、シューズが大きすぎてはその動きを助長してしまうし、小さすぎてはつま先を先端にぶつけやすく、爪が割れたり、血豆が爪の中にできてボロボロになるかもしれません。
そうならないためにも適切なサイズを選ぶ必要があります。
まずはご自身の一番長い足の指を見てください。一般的なシューズは人差し指をシューズの最先端となっているため、人差し指が一番長ければ人差し指を基準に+1cm前後のサイズを選ぶといいでしょう。親指が長い方は親指を基準に+1cm前後になります。そして、履いた後に踵でしっかり合わせて紐を結んで立った状態で合わせた先端部分から手の爪一つ分ほどの隙間があれば問題ないでしょう。
また、紐を結んでいるうちに横が窮屈に感じたり、紐がやたらと余ったり、逆に少なく感じませんでしたか?足の足長だけではなく幅でも合わせる必要があります。メーカーなどによって表記や基準が違う場合がありますが、男性なら2E、女性ならDという幅の表記が一般的なサイズになります。そこを基準にワイドモデルとスリムモデルのチョイスができるメーカーがあります。まずは通常のモデルに合わせて着用し違和感に合わせて幅を狭くするか、大きくするかで履き比べてみてください。

初心者の方がシューズ選びをする上でミスをするのが3Kです。
「かっこいい」「かわいい」「かるい」です。
外見や先入観でシューズをチョイスしては大会当日に大変な目に遭うかもしれませんよ。例えば、軽いし、マジックテープタイプで着脱楽だからこれで走るとアドバイスを聞かずに選んだシューズで東京マラソンに挑戦した方が偉い目にあったと後日報告を受けました。そのお客様の選んだモデルはフルマラソン3時間30分以内を目指す方を対象で、着脱が容易=ホールドが弱くなりがちで摩擦でマメを作りやすい可能性がある。ご本人の目標とそぐわないセレクトな上に、紐シューズに比べて長時間走るにはリスクがあるタイプを選ばれたので心配でしたが予想は的中してしまいました。
ご自身の今のランニングレベルに合わせたシューズを選ぶことが何よりも大事です。軽いシューズであればクッション性が落ちてパフォーマンスを重視します。重いシューズはその逆になります。まずは運動がライフワークの一環として行なっていない、初めてランニングに取り組む方はクッション性とサポート性に優れたシューズを選ぶといいでしょう。
ニーズが増えてカラーバリエーション豊富になり目移りしがちですが、外見にとらわれず、適切なシューズを履いて、ウェアでしっかりおしゃれを楽しんではいかがでしょうか?

「理想は2足を使いまわす」へ

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