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谷新吾
プロトライアスリート

1967年熊本県生まれ

アイアンマンなどロングディスタンスを中心に活躍するプロトライアスリート
国内では皆生、宮古島を制しワールドチャンピオンシップの最高位は12位。
特に最後の種目ランを得意としアイアンマンのベストタイムは2時間48分。
2009年 トライアスロン伊良湖大会 優勝(8回目)
アイアンマンワールドチャンピオンシップ出場17回 を誇る まさに”トライアスロン界の鉄人”



■谷新吾選手オフィシャルサイト

ニュートンを選んだ理由は何ですか?
谷選手 もともと、トライアスロンの合宿でサンディエゴに行った時に、ハワイのアイアンマンでも見たことはあったんですけど、現地のトライアスロンショップで履いてみたんですね。これは何か行けそうだなって感じがしたので、自分で買って使ってみたんです。半年間。そこでダメならそれはそれでおもしろい話題にはなるかな、ぐらいの感覚で。それが、僕の頭の中にはアメリカのシューズとかは日本のシューズには、かなわないだろうなという頭があったので、最初はそんな感じのシューズかなと思って履いたんですよ。実際トレーニングで履いてみました。そしたら全然違うんですね。いままでの感覚と。まず足を入れた感覚が、靴下をはいて足を入れると、インソールというか全体の感覚が履き心地がいいんですね。締め付けのやな感じがなく、軽い、周りが柔らかいメッシュなので履き心地がいいというのが、一番だったんでししょうね。
軽いので走った感じでも疲れない、長時間走っても。だから、その合宿では、ずっとそれを履いていました。
自分の足に合った、こりゃおもしろいな。と思って機能を見てみるとアクチュエーターラグがあって、足の前側で接地やフラット着地。僕の走りがそうだったので、僕に合ってるんじゃないかというのもあったんです。あとは本番のレースで試してみようかなって感じですね。

フォアフットランニング(足の前側から接地)とは、こんなイメージです。
おすすめ、足の前側から接地


エネルギーロス、かかと接地

重心が足からひざ、腰や背中など一直線上に乗っています。
この様に走ると、走る際の衝撃を身体の中心である骨盤や
お尻、腹筋、背中などの大きい筋肉で吸収できます。
前進する力を下半身から上半身へ効率よく連動できます。
また接地の時間が短いので総合的にスピードが上がります。
重心が接地の足よりも後ろに残っています。
このように走ると、走る際の衝撃を、足首やひざ、ふくらはぎなど末端の関節や小さな筋肉でしか支えられません。
前進する力も身体の中心へ効率よく伝えきれません。
結果エネルギーロスの大きい走りになってしまいます。




実際の走った時の影響は?
谷選手 最初はアクチュエーターラグが気になっていましたし、そこを使って走らなければいけないと思って走っていたんですけれども、全く逆でした。
自分の走り方、そのまんまで良かったです。今はその走りになっています。今はアクチュエーターラグのところは気にならないです。
レースに関しては、アイアンマンで、最後の42.2km走るんですけれども、後半、30〜35キロくらいからどうしても足にダメージがすごいんですね。スイム・バイク180kmやったあとですから、疲労が来るのは承知の上なんですけど、そこをなんとかしたいなというのがありましたし、ニュートンを使った結果、クッションもすごいあるんですね。もともと私は陸上長距離を走っていたので、薄いソールで走るって言うのを、僕の中では決めてた部分があったんです。それをクッション性の高いシューズで走っても大丈夫かな、っていうのはあったんですけれども。それがいい方に効果が出ました。
それは残り30キロくらいからの足のダメージが全然違いました。30キロからの残り10キロ以上をペースアップするのは至難の業です。ただしそこをペースを落とさない、もしくは維持するというのは可能なんですね。そこを可能にするのは、疲労の蓄積をどうやって走りながら取っていくかって感じなんですけど、それがニュートンシューズのクッションとアクチュエーターラグ。

アクチュエーターラグはエネルギー伝達がうまくいくので、トタール的に、僕が初めてアイアンマンハワイをニュートンシューズで走った時に3時間を切りました。
毎年ハワイのアイアンマン出ているんですけど、3時間を切ったのは3年か4年ぶりでした。
それは最後の10キロ、5キロ。そこの部分だったのかなと。
まさか3時間切れると思っていなかったので、ニュートンの力は僕が思った以上に大きかったなと感じましたね。
ニュートンの理論的な走り方と、シューズ全体の疲労をためない機能、この記録にそういった面が全部出たと思います。

その前に履いていたシューズとの違いはなんですか?
谷選手 やっぱりソールが薄かったですね。ソールが1cmほどの超軽量。1足200g切るんじゃないですか。僕もそれでレースとかトライアスロンに限らずランニングのレースも出てましたし、やっぱりそれだよなって言う一念はありましたし、長年使って来てレースやトレーニングで、後半の疲労と伸び悩み、何を変えたらいいのかなって試行錯誤してたんですね。その時にパッと出てきたのがニュートンで、取り掛かってみようかと思いましたが、今までのタイムをおとしたくないですから、そこで6か月くらい走ってみて、ダメだったら今までのシューズに替えればいいなと思ってたんですね。それがニュートンを使った結果によって、これだったらいけそうだなって言うのが自分の中にもあったので、それで変えたんですね。
今までのアメリカのシューズにはない、日本人の方でも十分にレースやトレーニングや、陸上専門のエリートの選手にも使ってもらいたいくらいホントにお勧めだと思います。




ニュートンはどのような人に向いていると思いますか。
▲アイアンマンワールドチャンピオンシップ2009
谷選手 合う合わないがあります。ニュートンの理論としては足の前側で接地、フラット着地に近い走りができないと、なかなかニュートンのシューズをうまく活用できないというのはあると思うんですけれども、僕はみなさんに使っていただきたいですね。
というのはランニングで基本になるのが重心の移動なんですね。重心の移動を、なかなかフォームを改造しようと思っても難しい面があります。それを1足のシューズを履くことによって、自分の走り方を変えて、もっと楽に、もっと速く、もっと楽しく、プラスアルファ故障防止につながるようになるにはこのシューズが一番手っ取り早いかなと。
もちろんランニングにも向いていますけれどもウォーキングの方にもお勧めです。というのは重心の移動がスムーズに前に持って行けますから、ウォーキングが非常に楽になります。で、ウォーキングで重心移動になれてくればランニングでも使えますし、そういう方にもお勧めです。うちの奥さんもウォーキングに使っています!
今はいているシューズの中の一足というとらえ方で、ニュートンありきではなくて。こういう理論もあるという勉強にもなると思います。その中で自分の走りを変えたいなという、僕みたいにスランプとか何かきっかけがないかと思っている人にもお勧めだと思います。


ニュートン履いていて、練習中やレース中にこんないいことがあった。
谷選手 んー、やっぱり目立ちますよね。レース会場に行くと必ず振り向かれますね。これは見た目がそうですから。
それとアッパーを見てもらえば分かるんですけど、メッシュはメッシュでもすごい大きいメッシュなんですね。これはトライアスロンで暑いと水いっぱいかぶりますし、エイドステーションでもたくさん飲みますから、全部ながれちゃうんですね。その時に水はけがいいように。それと靴を洗うと乾きがものすごい早いです。
やっぱりデザインですね。このカラーリングは他にはないですから。今のシューズに飽きている方であれば遊び心で一つのアイテムとして使えるとも思います。


▲アイアンマンニュージーランド2009
シューズ選びの時に気をつけているところは?
谷選手 やっぱりサイズですね。履いてみて人差し指か親指一本がつま先に空くぐらいです。僕は今実寸で靴下はかずに25.5くらいなんですね。でもシューズは26.5〜27.0です。これは特にトライアスロンは最後の種目ランなので足がむくれた状態で走りますし、走りながらもむくんで来ますから、そういう意味があります。それと高校時代は本当に小さいシューズ履いていたんです。マメもできますし、爪もはげてました。大きいシューズを履くことによって、シューズの中でしっかりと足が開いてまんべんなく着地できるように、シューズ選びは大事かと思います。

シューズに求めていることはありますか?
谷選手 自分がトレーニングをしてきたことを100%レースの時にあらわしてくれることが大事ですよね。信頼できる相棒です。日頃から路面の状態を自分の足裏にダイレクトに伝えてくれる。伝えてくれると自分の頭にも伝えてくれますし。舗装された路面ばかり走っていると、足裏から頭に伝わってくるものがないんですね。だから僕はできる限りで山等の不整地の凸凹を意識して走っています。それが足から関節、筋肉を伝って身体の軸となる体幹の強化にもなりますし、トライアスロン大会は大自然の中で日々景色って変わるじゃないですか、その刺激って大事ですね。だからその刺激を体に伝える一部としてシューズがある。



一般的なお話で、市民ランナーでこれからランニングをはじめ、レベルが上がっていくに連れてシューズを変える必要があると思いますか?
谷選手 決めてかかる必要はないと思います。足の形は何か月、何年でトレーニング状態によって変わって来ます。自分の気持ちも、。今年はトレイルランニングしたい、今年は東京マラソン走りたいといろいろ出てくると思います。それに応じて、自分の今の気持ちに正直に選べるシューズを選んだらいいと思います。ニュートンであれば、ある程度それにこたえられるレベルは持っていると思います。ニュートンの中でもレースオンリーで使えるクッション性を重視したものですとかトレーニングに特化したものとか、そしていま入門モデルで出てきたアイザックもありますしそれに合わせてチョイスして、普段のトレーニングはニュートンで走り方や重心移動を勉強して、レースでは自分の気に入っているシューズを履くと、そういうやりかたもありだと思います。
あとは自分が楽しむためにデザイン性だとか、みんなに見てもらって、ウェアの一つとして、サングラスがあって帽子がある、そういうアイテムの一つとして、カラーリングに合わせても全然OKだと思いますね。

谷さんはレースとトレーニングとシューズを分けていらっしゃいますか
谷選手 基本的には分けています。ニュートンのレーシングモデルはかかと部がクッション性の高いものを使っていますよね。そういう部分がトレーニング用に比べると摩耗が早いので、私はレーシングはレーシングだけ、アイアンマンのレースだけ、トレーニングはトレーニングで分けています。
これは好みだと思います。私の知り合いも履き比べてレーシングがすんごい気に入っちゃってこれでトレーニングをしています。それはそれでいいと思います。自分が履いてみてどんな感じなのか、まずはシューズショップとか履く機会があったら一度履いてみていただいた方がいいと思います。


▲トライアスロン、自分、今について




■谷新吾選手オフィシャルサイト http://shingotani.com/